
2026-05-18
VC・CVC
投資管理
月次工数を8割削減し、本質的な業務に集中。smartround活用でデータ基盤を整え、AI時代のファンド管理へ。
XTech Ventures株式会社 佐野 敦さん
今回はXTech Ventures株式会社にてファンド管理を担当している佐野 敦さんに、smartround導入の経緯やスタートアップの投資管理における活用方法、そしてAI活用に力を入れるVCとしての今後の展望についてお話を伺いました。
※記載の状況は取材当時(2026年4月15日)のものです。
XTech Ventures株式会社について
シード及びアーリー・ステージを主な投資対象としている独立系ベンチャーキャピタル。分野は絞らず、BtoBからBtoCまで幅広いスタートアップへ投資実行をしている。2018年に設立され、現在3号ファンドの組成が完了している。佐野 敦さんプロフィール
1973年生まれ。1996年慶應義塾大学経済学部卒業後、東京都民銀行(現きらぼし銀行)入行、富裕層、中小企業向けの営業を3年間経験。1999年日本国際協力センター入団、研修員受入支援、専門家派遣支援を5年間担当。2004年朝日新聞社に入社、財務、経理、資財調達業務等に13年間従事。2017年、新設子会社の朝日メディアラボベンチャーズに唯一の管理担当として出向し、ファンドの組成から管理まで担当。2023年XTech Venturesにコントローラーとして参画。サマリー
・スプレッドシートからの移行で、毎月の入力工数が8割減。会計ソフトのAPI連携により、月次の試算表転記作業から解放。
・3ヶ月で約100社の効率的なモニタリング体制を構築。フィードバックを積極的に反映することで、より実務に即した仕様に。
・信頼できるデータが自動で揃う仕組みが、AI活用の土台に。smartroundのMCPサーバー機能利用でさらなる自動化や分析への期待が広がる。
smartroundへの移行で、8割の投資先の試算表入力が自動化。正確なデータ管理を実現。
――事業内容と佐野さんの役割について教えてください。
XTech Venturesは独立系のVCとしてスタートアップを支援しています。ちょうど2026年2月に3号ファンドがファイナルクローズし、現在は新規投資に注力していくフェーズに入っています。
私は管理部門のシニアコントローラーとして、いわゆるミドルバック業務を担当しています。3つあるファンド管理がメインの業務になりますが、その他にもGP組合の管理、会社のコーポレート業務にも携わっています。
一番重要な業務はもちろんファンドの管理で、LPへのレポートや決算の対応などを最優先に対応しています。
――スマートラウンド導入のきっかけについて教えてください。
投資先数の増加に伴い、従来のスプレッドシートによる管理方法では追いつかなくなったため、投資先管理の効率化の必要性から導入を検討しました。
メンテナンスに係るコストもネックになっていました。当初は投資先の情報を全て、手入力で記録していましたが、性質上、人為的な入力ミスや計算式の抜けなどが避けられません。また、誰でも編集できてしまうため、データの正確性にも懸念があり、改善したいと考えていました。
――導入後、どのような変化がありましたか。
一番大きかったのは、月次試算表の入力業務を大幅に効率化できたことです。
投資先にsmartroundと会計ソフトをAPI連携してもらうことで、今まで月次でスプレッドシートに転記していた情報が自動で共有されるようになりました。
一部、smartroundでの連携が利用できない投資先もありますが、約8割は自動で連携できており、手入力が必要な投資先は2割程度にまで減少しました。

スタートアップの経営情報は、freee会計、マネーフォワード会計であればAPI連携に対応している。スタートアップが共有設定すれば、毎月自動でデータが連携・更新される。(※画面はデモ用のものです)
――サービス導入にあたり、切り替えの手間や負担に感じたことはありましたか。
投資先のデータをお渡しするとスマートラウンド側で全ての情報を入力いただけるため、特に負担には感じませんでした。投資先との連携にあたっても、スマートラウンドの担当の方から投資先に対して説明会を実施してくれたり、案内用の文面を提供してくれたりと、フォロー体制も充実していました。
結果として私たちも投資先も大きな工数をかけることなく、3ヶ月で初期設定がほぼ完了しており、かなり円滑に進められたと思います。
フィードバックを反映。実務に寄り添う進化を続ける設計。
――導入のメリットはなんだったのでしょうか。
効率化、正確なデータの土台が整ったことに加えて、仕様改善の早さも魅力的です。
実際にsmartroundを使ってみて気になった点をフィードバックすると、ものによってはすぐに改善いただけることもあります。実務上、どんどん使い勝手が良くなっていくことがありがたいです。
――いただいたご要望は実務の観点で参考にさせていただいております。他のユーザーからも「アップデートされて便利になりましたね」と言っていただくこともあり、サービスを育ててもらったと感じます。
投資先評価で決算月以外も評価を残せる仕様へのアップデートは特にありがたかったです。投資先の評価に関しては、どうしてこうなったのか?という背景を細かく把握して説明できるようにしておきたく、履歴を残すことを大事にしています。
今まではスプレッドシートのコメント上書きで対応するしかなかったのですが、smartroundでは過去に遡って履歴を確認できるようにしてもらえたため、助かりました。
smartroundのMCPサーバーを利用したAI活用の最前線。定型作業は自動化し、ファンドパフォーマンスの最大化へ。
――これから会社としてどんなところに力を入れていく予定ですか。
AIを使った効率化です。社内でも、「もっとAIを活用していくべき」という機運が高まっています。定型的な作業は自動化し、ファンドのパフォーマンスを上げるというミッションに向かってリソースを最大化していきたいです。
現在smartroundのMCPサーバーの利用を試みています。まずは、smartroundにある情報を活用してLPへの説明資料作成の工数を減らせないか検討しています。
――今後のAI活用において、smartroundはどのような役割を果たせると思いますか。
smartroundはAIが参照する「信頼性の高いデータソース」の役割を担っています。
AI活用において、構造的に集約された正確なファンドデータを、smartroundのMCPサーバーを通じて直接参照できる点が重要だと考えています。
手作業によるデータ転記や加工の手間が省け、すぐに分析やレポート作成に活用できますし、今後ブラッシュアップが進めば他業務への展開も期待できる点が魅力です。
――実際にAI活用を進めるなかで手応えを感じる点はありますか。
先日、smartroundのMCPサーバーとClaude Coworkのスキルを活用したLP報告書の自動化を提案いただきました。その際に作成いただいたスキルをもとに出力した報告書のクオリティが一定の水準に達していたため、手応えを感じています。
AIで自動化を試みる際、自分で仕組みを検討してプロンプトやスキルを作成しようとすると、限られたリソースの中で試行錯誤の手間がかかり、間違ったものができてしまうこともあります。
その点、スマートラウンドには多数の投資家業務の知見が集約されているため、試行錯誤の部分も肩代わりしてもらっています。SaaSとサポートによって、質が担保されたものをなるべく少ない工数で効率化できるのはありがたいですね。
――最後に、導入を迷っているVCに向けてコメントをいただけますか。
スプレッドシート運用ではデータの信頼性に限界があり、毎月の入力負担も無視できません。smartroundに移行すれば、データの信頼性は格段に高まり、作業工数も大幅に削減されます。
現在同様の運用をされているのであれば、導入による効率化・精緻化のメリットは大きく、十分な費用対効果が見込めるのではないでしょうか。
――ありがとうございました!
本記事でご紹介した機能は投資家向けsmartroundからお使いいただけます。
他の機能も含めて全体像を知りたい方はこちらの資料をご覧ください!
▼投資管理smartroundの資料はこちら
https://jp.smartround.com/download/download-for-investor
少しでもご興味が湧いた方にはより詳しいご説明も実施いたしますので、ぜひお気軽に以下より日時をご選択ください。
▼日程調整リンクはこちら(オンライン)
https://app.spirinc.com/t/wOHJoLtnFhGmmrM9gcumR/as/eQQTRZUGKLPEsgZNOCHcw/confirm




