
2024-04-15
パートナー・士業
案件管理
資本政策
smartroundは泥臭い資金調達を士業と共にサポートする味方
株式会社LapisNova 公認会計士・税理士 梶原 大樹さん
今回は株式会社LapisNova 公認会計士・税理士の梶原 大樹さんにsmartroundを利用したきっかけや、導入前後の変化を伺いました。
※記載の状況は取材当時(2024年2月16日)のものです。
株式会社LapisNova/LapisNova会計事務所について
スタートアップでの経営管理実務と経営マネジメントの経験を有する公認会計士を中心として、経理DX支援や社外CFO支援、会計freee導入・活用支援、税務顧問などを行う。
スタートアップ、ベンチャー企業の経営者に伴走し、経営管理やファイナンスをはじめとした専門業務だけでなく、SaaSやプログラミングなどのテクノロジーを活用した支援も行っている。公式ページ:https://lapis-nova.com/
梶原 大樹さんプロフィール
株式会社LapisNova 代表取締役/LapisNova会計事務所 代表 公認会計士・税理士。
同志社大学在学中に公認会計士試験論文式試験に合格。大学卒業後、有限責任監査法人トーマツ大阪事務所に入所し、上場会社・金融機関などの会計・内部統制監査業務に従事。
その後、SaaSスタートアップの管理部長として、管理部門立上げ、IPO準備、監査法人対応、資金調達などに従事。
2022年に株式会社LapisNova/LapisNova会計事務所を創業。スタートアップ支援、経理DX支援、CFO/管理部長代行支援、会計freee導入支援、税務顧問などを行う。サマリー
・smartroundでは、士業がアカウントを開設した後、クライアントであるスタートアップから同社のデータへのアクセス許可を受けると、直接、情報の確認・操作が可能に
・資本政策smartroundを活用すれば、専門家ではなくてもJ-KISSなどの複雑な計算も確実に手早く算出可能
・smartroundの仕組みを活用して必要な書類を保管し、情報を一元的に管理することでスムーズな資金調達につながる
スタートアップの助けになり、資金調達にも専門家の立場にもコミットしたサービス
――普段、どういった形でスタートアップと関わっていらっしゃいますか。
ほとんどがいわゆる社外CFOとしての支援です。フルコミットできる専任のCFOは必要ないけれど、CFOとしてファイナンスのサポートが必要な企業を中心に支援しています。内容もファイナンスにとどまらず、経理、財務、人事、労務、法務といった経営管理部分も一緒に支援することが多いです。
他には、上場企業や上場準備中の企業に対して、経理領域の効率化を支援しています。
特に、上場準備の一環として、規定を整えるところから、アウトソーシングしていた経理系業務の内製化、管理部門の体制構築までなんでもやっています。管理部門をお任せできる方の採用をサポートすることもあります。
個人としては、公認会計士としてBANBOO INCUBATORという団体でスタートアップ向けの情報を発信したり、公認会計士のキャリア支援などにも関わっています。
――導入に至ったきっかけについて教えてください。
最初にsmartroundの名前を知ったのは資金調達マニュアルでした。体系的にまとまっていてすごく分かりやすくて、私自身も色々と勉強になりました。こんなすごいものを無料で公開しているところがあるんだ、という印象でした(笑)。
今でも、資金調達したいというご相談をいただいたら、まずこのマニュアルを読むように伝えています。
同じタイミングで、スタートアップ界隈でも「smartroundはいいよ」という話を聞くようになりました。
私たち会計士などの士業は、smartround上では、「アドバイザー」という種別でアカウントを作れます。支援しているスタートアップのアカウントには「支援者」として招待していただくことでより円滑にサポートできる仕組みになっているのですが、使いやすさに衝撃を受けました。
さらに、ほぼ同じ時期に、私が個人でエンジェル投資していたスタートアップから、株主総会smartroundを利用して委任状を受け取ったんです。投資家側としてもUI/UXの体験が良くて、シンプルに楽だと感じました。そうしたことが重なって、積極的にsmartroundを使うようになりました。

顧客支援smartroundの画面。支援者としてのアカウントを作成すれば、支援先となる複数のスタートアップを管理できる。支援先の行をクリックすれば、ゲストとして支援先から権限が付与されている範囲で株主総会や資本政策表、株式や株主に関する情報が確認できる。
J-KISSの複雑な計算もsmartroundで確実に効率よく算出
――smartroundを使うメリットはどこにありますか。
前提として私が行っている具体的なサポートについてお伝えしますと、ほとんどが資金調達絡みになります。資本政策表の作成・管理やDD(編注:デュー・デリジェンス、調達や上場前審査のこと)対応などが多いです。
資本政策smartroundというツールの中で資本政策が管理できるところがメリットです。
資本政策表をExcelやスプレッドシートで作ると、複雑な数式を自分で構築する必要があり、イベントを差し込んだ時にセルがずれて計算式が崩れることもあります。実際、専門家に相談する時間的・金銭的余裕のない状況で作成された資本政策表を見てみると、修正が必要なものも見受けられます。
専門家だけが常に管理してくれるのであればミスなどの心配は不要ですが、スタートアップのみなさま自身が普段の管理をされることの方が多いというのが実情です。そうした場合に、ツールが間違いなく計算してくれる、というのは安心感があります。
――J-KISSなどの複雑な計算もsmartroundで対応していますよね。
そうなんです。計算が複雑なので、専門家でもパターンによってはJ-KISSの発行要項を読み込み、CoralCapitalさんの記事も参考にしながら何度も確認しています。あわせてsmartroundを検算に使って、時間短縮に繋げています。
スタートアップからの依頼で、複雑なパターンの計算を任せていただけるのは専門家冥利に尽きます。一方で、計算そのものに時間をかけることが本当にスタートアップのためになるのだろうか、とも思います。
士業のようなアドバイザーは、クライアントに依頼された、限られた時間の中だけで支援を行います。計算をsmartroundに任せれば、浮いた時間を資本政策自体のアドバイスや、財務戦略の深掘りなど、より会社の成長につながるアドバイスができるのではないかと考えています。
計算や作業といった、専門的ながら作業的である業務の一部を、smartroundに安心して任せられることは、会社の成長や業務の効率化につながっています。

smartroundの資本政策表。株式や株主に関するデータを入力すれば、資本政策表がほぼ自動で計算される仕様になっている。J-KISSの複雑な計算も、ツールを使って算出が可能。
smartroundは、スタートアップ・ファイナンスにおけるデータ管理のベストプラクティス
――他には、どのようなメリットがありますか。
smartround自体が”データのプラットフォーム”で、情報や書類を一元管理でき、さらに共有できるところです。
管理の点で言えば、smartroundの「証券データ」という機能が便利です。
通常、資本政策表や株主名簿を保存する際は、GoogleドライブやBox、どの媒体で管理するのがベストか、どういうフォルダ構成にするか、バージョンの管理はどうするか、新しく共有する人への権限設定など、それぞれの会社の状況を踏まえたベストな管理方法を考え、組み立てています。
smartroundであれば、資本政策表は「資本政策smartround」にあります。株主名簿や新株予約権原簿は「証券データ」という、現在発行されている証券(株式、新株予約権)と保有者の整理ができるデータベースのような機能で管理が可能です。
証券データを整えると、資本政策表などのsmartround内で管理している情報が最新のものに自動で更新されるため、情報メンテナンスの工数が少なくて済みます。
また、「ライブラリ」機能では、定款や投資契約書など、経営における重要な書類をsmartround内に保管しておくことが可能です。基本的なフォルダ名はプリセットされており、書類の格納先が分かりやすく、誰でも管理できるようになっています。
共有の点では、権限を付与すれば私たち士業のメンバーも、スタートアップの皆様と同じプラットフォームでデータを見られるというのがいいところです。士業同士で連携する際も、全員がsmartroundを見ていたら「この資料の件で」と最初から同じ目線で会話を始められます。
実際、司法書士の金光先生などと一緒に支援しているスタートアップでは、smartround内のデータを基に、管理部や起業家の方を交えたSlackでスムーズな会話ができています。
smartroundという共通のプラットフォームがなければ、スタートアップの方に資料を都度送っていただくことになります。他の士業の先生とも、どんな資料を持っているか見当がつかないところから会話を始める必要があります。smartroundのおかげでコミュニケーションが効率化されているなと感じます。
仕組みに乗ればスマートに資金調達できるサービス
――導入を考えているバックオフィスのみなさまにメッセージをお願いします。
資金調達というのは、投資家を口説き落とすだけでなく、口座にお金が入るまで気を抜かずに泥臭く動き続ける必要があります。この泥臭い大変な部分をやり切れるかが、投資家と今後コミュニケーションしていく上でも、ガバナンスの上でも、重要なポイントです。
ただ、そのポイントを学習するにもコストがかかります。そこでsmartroundに登録して、ライブラリ機能にプリセットされている書類は格納する、という風に、仕組みに沿って情報や書類を整えれば、自然と必要なものを把握して動けて、コストも最小限に抑えられます。
「起業家が本質的な事業に時間を使えるように」というsmartroundのコンセプトがあったと思うのですが、まさにその通りで、スマートに、当該ラウンドの調達ができるサービスだなと思っています。
そのまま投資家とつながるプラットフォームにもなるので、まさに経営者が最短距離で進めるサービスです。使わない手はないんじゃないでしょうか。
――士業の皆様にもメッセージをいただけますか。
スタートアップの資金調達支援は、弁護士や会計士、税理士、司法書士と士業が力を合わせてサポートする場面でもあります。
smartroundという共通のプラットフォームを使って効率良く連携することで、スタートアップの資金調達の成功率やスピード感を担保してあげられるのではないかなと思います。
こうした工夫を積み重ねていくことが、スタートアップに対して私たち専門家ができる価値提供だと感じています。
――梶原さん、ありがとうございました!
















