「起業家には枠に囚われず自分を信じて挑戦して欲しい」アニマルスピリッツ 朝倉祐介さん

2023-10-24

  • インタビュー

起業家には枠に囚われず自分を信じて挑戦して欲しい

アニマルスピリッツ 朝倉祐介さん

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Startup Next編集部がお届けする、今をときめく!投資家インタビュー。志を持って活動される投資家のみなさんのバックグラウンドや考え方に、一歩踏み込んでご紹介しています。今回はアニマルスピリッツの朝倉祐介さんにお話を聞きました。

朝倉祐介
東京大学法学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社を経て、大学在学中に設立したネイキッドテクノロジー代表に就任。ミクシィ社への売却に伴い、同社に入社後、代表取締役社長兼CEOに就任。業績の回復を機に退任後、スタンフォード大学客員研究員等を経て、シニフィアンを創業(現任)。同社ではグロースキャピタル「THE FUND」を通じて、レイターステージのスタートアップに対する投資活動に従事。その後、アニマルスピリッツを創業し「未来世代のための社会変革」をテーマにシード・アーリーステージのベンチャー投資を行う。

投資条件や投資実績がわかる!朝倉祐介さんの投資家プロフィールはこちら👇(顔写真をクリックするとプロフィールを閲覧できます。)

朝倉さんが投資家になったきっかけは何ですか?

何をもって投資家というのか?を考えると明確なきっかけを説明するのは難しいですが、「投資家」という存在を知ったのは大学生時代です。当時、仲間と立ち上げた 「ネイキッドテクノロジー」 というスタートアップに、アーキタイプ様から投資していただいたのが”投資家”との最初の出会いです。

マッキンゼー退社後、ネイキッドテクノロジーに出戻った後、「スタートアップ側で事業者としてプロダクトを創っていくのも1つの在り方だし、VCとして様々なスタートアップに資金を提供しながら間接的に事業づくりに協力するのも面白い」といったことは考えていましたが、何か明確なきっかけがあって「投資家になろう!」という大きな決断があったわけではありません。

”ファンドを設立した時”という意味では2018年にシニフィアンでシニフィアン・アントレプレナーズファンドを設立したのが本格的な始まりですが、実際には、ミクシィ代表当時の2013年にはラクスルをはじめとした複数のスタートアップに出資していますし、2014年からは個人ベースでも投資をしていて今に至っています。

現在はどんなところに投資していて、投資先とはどんな関係ですか? 

シード・アーリーステージのスタートアップを投資対象としています。シード期のスタートアップに2,000万円程度のご出資もしていますし、二桁億円程度のバリュエーションのスタートアップにもご出資しています。フェイズという観点では結構幅広いです。そのうえで、アニマルスピリッツの理念である「未来世代のための社会変革」に繋がる成長可能性の高いスタートアップであれば、業種にかかわらず投資対象としています。

その中でもアニマルスピリッツでは、特に3つのテーマを重視しています。

1つ目は「国を守る」。日本が必然的に迎える超高齢社会を持続可能たらしめる生産性向上・社会システム確立に取り組むスタートアップです。DXやAI、IoT、ロボット、ヘルスケアなどの領域ですね。

2つ目は「地球を保つ」です。脱炭素、循環型経済の実現に向けたシステム構築に取り組むスタートアップで、具体的にはClimate Techや自然エネルギー、フードテック、モビリティ、サプライチェーンなどに関心があります。

また、最後の3つ目は「フロンティアを拓く」で、人々の生き方を一変させる新産業の創出に取り組むスタートアップです。宇宙開発や生成AI、ブロックチェーン、ウェルビーイングなど新しい扉を切り開くスタートアップにも注目しています。ちなみに、Web3には投資をしていません。

投資先との関わり方については、「ご投資先のスタートアップによって接し方を変えています」が回答になります。

大前提として、事業実態や対象市場については起業家自身が最も詳しいという認識に立ち、現場から離れた部外者が事業成長に貢献できる余地はどうしても限定的であると考えています。そうした前提の上で、ネットワークの提供・情報のハブとしての役割・岡目八目からの観点の提供など、部外者として役に立てることがあれば貢献していくのが基本姿勢です。

どこまで立ち入って接するかは、スタートアップによってスタイルを変えているということです。

魅力を感じる事業や起業家はどのような人ですか?

基本的に全ての起業家は魅力的だと思っています。

大変なことと知りながら、世の中にないものを作ろうとエネルギーを注ぐ前向きな人たちなのですから。その中で特に魅力を感じる起業家の特徴を挙げるとすれば、”独自のものの見方をしている人” でしょうか。

スタートアップの成長セオリーに即した定石も一定押さえつつ、人々が気づいていない「実はこうなんじゃないか?」という独自の発見ができる人。そんなふうに独自の視点で世界をハックしようとしている人には、ついゾクゾクしますね。

逆に投資家から指摘をされたことを全て真に受けとめてしまう “素直すぎる人” は心配になってしまいます。先ほどもお話ししたように、事業に最も詳しいのは起業家本人。投資家はあくまで部外者なので、あくまで参考にするくらいがちょうどいいと思っています。

今後の展望とスタートアップ起業家へのメッセージをお願いします!

展望という意味では特に派手なことはなく、やるべきことを粛々とやるのみだと思っています。ファンドのパフォーマンスをあげるため、成長性のあるスタートアップを選び、必要に応じて愚直にサポートしていきます。

今は、スタートアップが “やりやすい” 時代です。やりやすい時代ということは、もちろん良い面もありますが、競争が激しくなってきたということでもあります。

様々な起業の方法論が確立されつつあり、教科書的な発想で事業に取り組むといったスタンスの方が増えてきたとも感じています。

その中で命運を分けるのは、”自分なりの大胆な仮説を持ってそこに賭けることができるかどうか” ではないでしょうか。起業家の皆さんにはぜひ枠に囚われず自分を信じて挑戦して欲しいと願っています。

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