
2023-11-10
インタビュー
自分自身も強い起業家精神を持つ投資家でありたい
ポーラ・オルビスホールディングス 岸裕一郎さん
Startup Next編集部がお届けする、今をときめく!投資家インタビュー。志を持って活動される投資家のみなさんのバックグラウンドや考え方に、一歩踏み込んでご紹介しています。今回はポーラ・オルビスホールディングスの岸裕一郎さんにお話を聞きました。
岸裕一郎
同志社大学卒業後、新卒で株式会社ポーラに入社。約2年半ほど化粧品事業の販促等に従事したのちに株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの社内ベンチャーを通じてコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の立上げに取り組む。2018年からは約5年間CVCにて投資実務を担い、累計25社超に投資を実行。現在はM&Aした子会社のトリコ株式会社の取締役(非常勤)も兼務。投資条件や投資実績がわかる!岸裕一郎さんの投資家プロフィールはこちら👇(顔写真をクリックするとプロフィールを閲覧できます。)
まずは、岸さんについて教えてください!
新卒で株式会社ポーラに入社し、2年半ほど化粧品事業に携わったのち、POLA ORBIS CAPITALというCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を立ち上げました。約5年で累計25社を超える企業に投資しています。コマース、C向け(特に女性向け)のサービスが好きです。日々投資活動に取り組みながら、自分自身でも事業を構想したりしています。
ゼロからCVCの立ち上げを行ったこともあり、起業家の方々に負けない”起業家精神”を持てるよう努力しています!
岸さんが投資家になったきっかけは何ですか?
社内ベンチャーとして新規事業を提案したことがきっかけです。
実は、新規事業案として企画を4つ持っていったのですが、その内3つは化粧品ブランドの提案でした。当時25歳だった私は、「先輩と同じようなブランドビジネスだけ提案しても通らないだろうから、やや変わったものを1つ入れよう。海外では消費財メーカーが活発にCVCに取り組んでいるのに、(2017年当時の)日本にはほぼ存在しない。これは可能性があるんじゃないか。とはいえ流石にCVCは通らないだろうけど、そんな提案をする人材に面白みを感じて化粧品ブランドを通してもらえたら良いな」と考え、CVCを最後の1つとして提案したんです。
それがまさか通ってしまい、立ち上げることに。CVCにはとても興味があったものの、当時は今ほど情報もなく自身に知見もなかったので、立ち上げ時はかなり苦戦したのを覚えています。
現在はどんなところに投資していて、投資先とはどんな関係ですか?
POLA ORBIS CAPITALでは、コマースやC向けサービスを中心に一部純投資をしています。CVCを始めた初期はD2Cに注力していましたが、現在注目しているポイントは以下3つです。
1. コマース:ブランドに限らずSaaSやプラットフォームを含む広義のコマース領域
2. コンシューマー向けサービス:特に女性向けのサービスに注力
3. SDGs関連、Deep Tech:当社のミッションと親和性があり社会生ある事業この3つに注目している理由は大きく2つあります。
1つ目は、中長期でシナジーを作るという点で自社と相性の良い領域であるということ。
2つ目は、CVC自体のポジショニング戦略や競合優位性の観点です。初期D2Cに注力していた理由は他の投資家の方々と比較しても起業家の方にしっかりとした支援ができるだろうということで、特に初期はフォーカスしていました。現在はより幅広い領域で投資しています。
投資ステージはオールステージですが、チケットサイズの平均が5,000万円程度のため、プレシリーズAからシリーズAが中心ですね。過去の実績ベースだと、シード期ではpost2億の規模から投資しています。
関わり方は大前提として会社によりますが、誰よりも連絡しやすく、相談もしやすいキャピタリストでありたいと考えています。CVCの立ち上げ時、何かを始めることの苦しさを痛感したと同時に、周りの協力に本当に救われました。今は投資家として起業家の方々をサポートする立場なので、常にgive&giveの精神を忘れずにいたいですね。
魅力を感じる事業や起業家はどのような人ですか?
起業家の方の特徴で言えば「人を巻き込む力が強い方」と、「何があっても決して諦めない方」でしょうか。一人でできることには限界があるので、人の協力を得られるかどうかはとても重要です。人をポジティブに巻き込んでいける方なら、仲間を増やしながら力強く事業拡大していく様子がイメージできます。
また、当然ながら起業は順調な時だけではありません。自分自身、CVC立ち上げ時には本当に様々な壁にぶつかりましたし、今も日々課題に向き合い続けているので、業を起こすことの苦しさや難しさは痛いほどわかるんです。だからこそ、厳しい局面でも諦めることなく、粘り強く、意志と行動力をもって突破される方に強く惹かれます。
今後の展望とスタートアップ起業家へのメッセージをお願いします!
CVCというとややもすると “大企業の業務のごく一部” というイメージがあるかもしれません。ただ自分自身は、いわゆる “サラリーマン精神” ではなく、”起業家精神” を強く持つ投資家であり続けたいと本気で思っています。
起業家と投資家それぞれが、世の中に大きなインパクトを出すために高い視座でビジョン・目標を掲げ、何をすべきか日々考えて行動し続け、その中でお互いを活かし支え合う。
起業家の方とはそんな “ともに高め合える関係性” になっていきたいです!
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